プロフィール

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今まで行ってきたキャリアです

  このログは橋本陽夫デザイン事務所が運営するログです。電気工学科を卒業し精密機器メーカで機構設計からキャリアを始め商品企画に異動させてもらい、商品企画を長く担当しました。

 その後新規の事業開発を担当していたとき、今までにない新コンセプトの製品を考えました。勤めていた精密機器メーカでは全くの新ドメインでした。トップを説得し新規に事業部を立ち上げてもらい、紆余曲折を経て無事上市することができました。新ドメインですから経験のないことばかりで、社員がみんな当たり前と思っていたCI・BIといった「企業の商品開発のスタンスをゼロから見直す」という貴重な経験をこの時にすることができました。

 このプロジェクトは今までにない製品開発の連続でしたので、どのようなUXを実現するべきか、どんな判断規準を用いて製品仕様、性能、デザイン、価格にするべきか、などをまとめることに苦労しました。様々な分野の専門家の意見を集めますが、異なる立場からの主張がぶつかり製品がまとまりません。

 そこで製品開発に関する汎ゆるクリエイティブ関連(UX・プロダクト・UI・サービス・グラフィック・広告宣伝・プロモーション)のディレクションと、製品企画に絡むアライアンス調整を束ねるプロデューサーが必要と提案し、プロジェクト起案者だった私が任につきました。そこで「製品をゼロから考える」という貴重な経験を責任者として実行することができました。このときの仕事は大変過酷でしたが、この経験が本ログを記す骨子になっています。

 その後もっとプリミティブなモノづくりに携わりたいと考え、生活雑貨製造販売の会社へ移り、ペンから家電などいろいろなデザインディレクションを経験させてもらいました。現在は独立し産業機器から雑貨、オフィスや店舗、グラフィックなどのデザインディレクションに関わっています。

 これらの経験の中でいつも考えてきたポイントは、この製品はみんなに「ちょうどいい?」ということです。

なぜ「ちょうどいい」にこだわるのか?

 「ちょうどいい」とは「ユーザ」から見て、製品の機能、仕様、性能、価格、デザイン、ブランド、イメージの総体が「ちょうどいい」ということ。「作り手」としてメーカ、ディストリビューターの利益がちょうどいいということ。さらに「環境」への負荷が少なくてちょうどいいと言った「ユーザ・供給者・環境の3つが全てちょうどいい」となることを目指し考えなければいけません。

 また身体性という視点からも、人間だけでなく汎ゆる生き物に体の大きさや丈夫さ、認知能力、運動能力、世代など、「ちょうどいい範囲」というものがあるはずです。これらをゼロから見直してちょうどいい世界を目指す。そんな想いでこのWEBサイトのURLも最適化を意味するoptimiseとしました。

 みんなで「ちょうどいい」を考えましょう。

ログの第一弾はビジネスパーソンのためのデザインディレクション・ノート

 私のようにビジネスパーソンが企画を担当しデザインディレクションに携わる機会は増えてきていると思います。最初はダメなディレクションしかできないのですが、ダメは理由は「インプットが曖昧かつ、評価がブレている」ためです。

 私もダメなディレクションをして穴があったら入りたいという失敗例が何件もあります。

 デザインに普遍的な正解を求めることは無理であることは分かっています。しかし仕事としてデザインディレクションをする以上、「プロジェクト限定で良いからアカウンタビリティが欲しい」更にいえば「コンセンサスを得るために自分に確固たる自信が持てる答えが欲しい」と現在も切望しています。

 このためにデザインディレクションに関わる、考え方・ノウハウ・コツの中で大切と考えた以下の3項を「ビジネスパーソンのためのデザインディレクション・ノート」としてまとめました。

  • 1)プロジェクトの開始に際しインプットする情報を整序する。
  • 2)欲しいデザインのアウトプット範囲を提示し限定する。
  • 3)デザインの評価規準を提示し規準に従って評価する。

 「ビジネスパーソンのため」としたのはモノゴト作りを責任を持って推進する方々に読んでもらいたいと考えて付けた代名詞です。ビジネスパーソンのところを経営者、企画者、デザイナ、学生、と置き換えて読んで頂き、たくさんの人達に「ちょうどいい」世の中を作るためのヒントになればありがたいと思います。投稿は随時行っていきますのでよろしくお願いします。

お問い合わせはサイトトップにあるお問い合わせからお願いします。

ではまた!

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