ログがたくさん貯まる
ブログを書いてネットで公開したいと思っていても、二の足を踏んでいる方が多いと思います。
私が公開に至った理由は誰かの役に立つかもしれないと思ったからです。
いままでに「考えた記録」が相当量貯まり、読み返すと「おもしろい見方をしてるなぁ」と思うものも散見され、十数年前に書いた記録でも興味深く読むことができ、現在の仕事のヒントになる発見がありました。
考えた記録を残す癖は以前からありました。しかしデータとして残っているのはデジタルデータの記録だけです。
学生時代は勉強しませんでしたが、好奇心に任せて科学系や哲学系などさまざまなジャンルの本を読み漁り考えましたが、記録を取っていませんでした。
その当時は現在の様にデジタルで簡単に記録することは難しかったのですが、それより記憶力が今より格段に良かったこともあり、自分の考えたことを忘れる気がしなかったのです。今となってはすべてうろ覚えで勿体ないことをしました。
その後モノを設計したり、商品を企画するといった、クリエイティブな仕事に就いたことから状況は一変しました。好奇心に任せて読む。ということに加えて、仕事で必要で調べたことは、人に伝えるために正確に記録することが必要となりました。
デジタル黎明期で使っているデジタル機器は、IBM汎用機にワークステーションという時代でした。
私のパーソナルな記録には、当時セイコーが出したデイファイラーという電子手帳を皮切りに、シャープのザウルス、NECのモバイルギア、パームパイロット、SONYのクリエといったPersonal Data Asistant (PDA)と呼ばれた新しいマシンを次々と使っていました。
しかし当時のマシンは静電気に弱く、データが消えてしまうことが多くあり、記録を残すには信頼できるマシンではありません。
そのため仕事に使う資料はアナログで残しておく必要があり、カードに一件一葉で記し、ルーズリーフにまとめるという大変な労力を掛けて処理していました。しかしアナログ情報はどうしても嵩張りますから、この記録の殆どは引っ越しのたびに散逸しました。
その後PCの高性能化により文書制作アプリが使いやすくなりました。HDDからSSD、クラウド化と記録の信頼性が抜群に上がり、写真や動画、スケッチなどビジュアル記録も簡単に取り込み残せるようになりました。
そしてケータイがスマホに代わり、いつでもオンラインの状態が作れることから、デジタルでの記録環境が整いました。これらのおかげで2000年ごろから走り書きのメモ以外の記録はデジタルで行うようになりました。
デジタルになってからはログがどんどん残っていきます。仕事やその合間で考えたこと、通勤中や休日に考えたこと、これらの思考の記録が冒頭のしたかなりの数の「考えた記録」になりました。
誰かのヒントになるかも
仕事や普段の会話の中で、周囲のクリエイターたちにこれらログの話をすると、非常に興味を持って「もっと聞かせて欲しい」と言ってくれる方々がいます。また「せっかくだから講演して」と依頼されることも何度かありました。
面白がってくれる人が少なからずいる。ということは、これらの記録を個人のメモリーの上にただ残して置くのは、全くだれも見ることができず忘れ去られるだけですから、ちょっともったいない。
誰でも読むことが出来るネット上に上げておけば、もしかしたら「誰かのヒントになるかも?」という思いに至り、今回これらのログを公開することにしました。
みなさんもきっとたくさんのデジタルデータを持っていると思います。もしかすると誰かの役に立つかもしれません。どんどんデジタルでデータをアップしていきましょう。何か面白いことを生み出す種火になったらとても愉快だと思います。
ではまた!
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