製品紹介
‘70年代に現在の多機能ペンの先駆けとなる革新的な4色ボールペンをBICから発売され今も販売されています。

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デザインテンション
ボールペンの文字幅毎にペン先側のプラスティック軸のカラーが変更になる。このカラーがビビットでノック側のカラーが白、各色のノックがインク色となっておりとてもカラフルでポップ。テンションは非常に高い。
アイデンティティ
軸のカラーが、コントラストが高く明るい白とオレンジの2色に塗り分けられていてとても明るい印象を受ける。さらにノック側の軸色は白とインク色のノックとのカラーコントラストが高く明るく陽気な印象を受ける。
ポジショニング
素材のプラスティックの発色の良さを活かしてチープな質感に意味合いを持たせることに成功している。
ブランディング
ノックに文字色が配され書きたい文字色が一目でわかる。多機能ペンのパイオニアとしてBICがディファクトを作ったとユーザーに想起させる。
製品コンセプト
多色ボールペンに必要な機能を実用的な方法で製品にまとめるという製品コンセプトの意図を見事に具現化している。
ユーザビリティ
認知性
インク色を示す同色のノックが一覧できてカラーへアクセスが容易。
軸のトップに球形のカンを設けて下げられる様な汎用性を感じさせ道具として良く考えられている真面目さを感じる。
操作性
ノックが円周上に等価に適切なサイズかつリズミカルに配置され使いやすさを感じる。
クリップの付け根の幅が広く丈夫そうで長く使えそうな頼もしさを感じる反面、可動範囲が狭く薄いモノにしか差せないのは残念。
快適性
先端が尖っておらず安全性が高いイメージで安心感がある。
各色へのアクセスはランダムに行うコトが出来てとても便利。
▾ クオリティ批評
オリジナリティ
多機能ボールペンのディファクト・スタンダードを想起する。
デザインポリシー
極力シンプルな形態でPOPなカラーにまとめた製品作りにはポリシーを感じる。
デザイン洗練度
成形による生産都合の跡がなくよく出来ている。
素材と機能を勘案してコスパが良い
まとめ
シンプルな形状で多色ボールペンを実現するというコンセプトを、優れた使い勝手で実現した、優れたデザインの製品である。
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