丁寧に説明する

デザインを言葉にする

わかりやすい説明に必要なこと

被説明者に未知の情報がなくなるように情報格差を埋め、複雑な構成を説明する場合は役割に分解して説明することが有効と記しました(くわしくはこちら)

これらの配慮は丁寧に行うことが大切です。

情報格差を埋めるからと「注釈を読んで」と資料を渡すだけにしたり、資料も端的に格差のある情報だけの記述でないものを用意してしまう。複雑な構成を簡単な「たとえ(比喩)」を使ったり構成されている内容を単に分けただけでその製品の特徴と結びつけたりして説明できれば良いのですが、単に役割を分けて事実を積み重ねるだけの説明をされたのでは分かることも分からなくなり、より説明を難しく感じさせる結果になってしまいます。これを雑な説明といいます。

「雑な説明」の反対は「丁寧な説明」です。

説明を受ける側に「それはあなたの勝手な解釈でしょ」と思われてはいけません。「丁寧」とは広辞苑では「注意深く心が行き届くこと」、「説明」とは「事実の描写や確認にとどまらず、事柄の内容や意味を、よく分かるように解き明かし根拠を示すこと」とあります。

説明はただ事実を並べるだけでなく、事実から導いた事柄の内容や意味、すなわち解釈が分かるよう、根拠を示すことです。説明を受ける側に「それはあなたの勝手な解釈でしょ」と思われてはいけません。論理に破綻をきたさないよう事実を注意深くすみずみまで見て、根拠を解き明かすことが大事です。

  • 丁寧とは「注意深く心が行き届くこと」
  • 説明とは「事実の描写や確認にとどまらず、事柄の内容や意味を、よく分かるように解き明かし根拠を示すこと」

説明とは

説明とは前のスライドにあった、ただ事実を並べるだけでなく、事実から導いた解釈の根拠を示すことが必要です。

これらをまとめると下図のように、事実から事柄の内容と意味を捉え取捨選択して根拠を作り、解釈に至った、という思考手順を踏み生み出されます。

また製品を見た瞬間に解釈が生まれて、後付でその根拠をみつけ、事実へ戻るという反時計まわりの思考も使いながら、説明に必要な事実、解釈、根拠の3つを揃えることが必要です。

説明とは

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